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  • 別居中の不貞調査 ─ 「すでに別居している」状況での判断材料の整え方

    浮気・不倫の調査のご相談で近年増えているのが、すでに別居されているご夫婦からのご依頼です。家庭内別居や物理的な別居をされているものの、配偶者の動向が気になる。別居中の行動が、後の協議や離婚手続きに影響しないか心配だ。そうした事情でご相談に来られます。

    2001年からこの仕事を続けるなかで、別居中の調査は同居中とは違う組み立てが必要だと感じてきました。なお、別居中の不貞行為の法的な評価は分かれる場面が多いため、最終的な判断は必ず弁護士の先生にご相談ください。本稿は調査会社からの一般的な視点としてお読みいただければと思います。

    別居の「いつから」が出発点

    別居中の調査でまず確認するのが、別居が「いつから」始まったかです。開始時期は、後の法律実務でしばしば重要になります。一般に、別居前の不貞と、別居が長期化した後の不貞とでは、評価が変わり得るとされています。

    そこで、別居開始の時期を明確にし、それ以前から関係が続いていた可能性があるのか、別居後に始まった関係なのかを、ご依頼者と一緒に整理します。場合によっては、別居前と別居中の調査を分けて組み立てることもあります。

    別居の理由を共有しておく

    別居に至った理由も、調査の方向を決める要素です。不貞の疑いがきっかけなのか、性格の不一致なのか、家庭の事情なのか。理由によって、調査の焦点も結果の活かし方も変わります。理由を言葉にするのは負担を伴う作業かもしれませんが、方向を整えるために大切な情報ですので、できる範囲でお話しいただければと思います。

    物理的別居と家庭内別居

    別居には、住居を分けている「物理的別居」と、同じ住居で生活実態が分かれている「家庭内別居」があります。物理的別居では、配偶者の生活パターンや訪問者の有無が、ご依頼者の観察範囲の外にあります。出発点となる観察記録が薄い状態からのスタートになるため、入念な見立てが必要です。家庭内別居では、同じ屋根の下にいながら予定や交友関係が見えにくくなっています。それぞれの状況に応じて、調査の組み立ても変えていきます。

    お子様の生活への配慮

    お子様がいらっしゃる場合は、その生活への配慮が特に重要です。別居の時点でお子様はすでに大きな環境変化を経験されています。そこへ調査の動きが加わって環境がさらに乱れることは避けたい。お子様が配偶者と過ごす時間帯を避けるなど、ご依頼者と相談しながら組み立てます。面会交流は後の離婚協議にも関わりますので、調査結果がその判断にどう影響しうるかも、弁護士の先生と擦り合わせていただきます。

    別居中の調査の費用感

    別居中の調査は、同居中より費用が嵩む傾向があります。対象者の住所が生活圏から離れている場合があること、観察記録の薄さを補うために予備の段階を丁寧に踏む必要があることが、その理由です。見積もりの段階で、距離と観察情報の有無を踏まえた構成をご一緒に検討します。

    別居の継続そのものに影響することもある

    調査の結果が、別居の継続に影響することもあります。冷却期間のつもりだった方が結果を踏まえて離婚に踏み切られることもあれば、「別居中も配偶者は誠実だった」という結果から復縁に向かわれる方もいます。別居は関係の終わりとは限らず、見直しのための時間でもあります。調査結果は、その判断材料として機能します。

    婚姻費用と別居中の調査

    別居中であっても、収入の多い側から少ない側へ生活費(婚姻費用)を支払う義務があるとされています。配偶者が支払わない、あるいは減額を主張している背景に、別の関係への支出があるのではないか、というご相談もあります。私たちの調査は不貞の事実関係の確認が中心ですが、結果が間接的にこうした議論に関わることもあります。婚姻費用の交渉そのものは、必ず弁護士の先生のご助言のもとで進めていただきます。

    結びに

    別居中の不貞調査は、開始時期と理由、別居の形態、お子様への配慮、費用、別居そのものへの影響など、独特の論点を多く含みます。調査の組み立てを丁寧に整え、法的評価は弁護士の先生と擦り合わせ、ご依頼者が冷静にその先の道を選べる材料を整える。それが、別居中の調査の中心的な意義だと考えています。

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