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  • 外国籍の方が関わる案件 ─ 日本国内での調査の特徴

    配偶者が日本人で、対象者が日本人でも、相手方が外国籍の方というケース。あるいは逆に、相手方は日本人でも、対象者ご自身が外国籍の方というケース。日本国内で展開される不倫案件のなかには、こうした「日本に住む外国籍の方」が関わる案件が一定数あります。

    つくば市は、筑波大学の留学生、研究機関に勤める外国籍の研究者、地域の企業に勤める外国籍の方々が多く暮らす街でもあり、こうした案件のご相談は、私たちにとって日常的なものとなっています。本稿では、日本国内で展開される、外国籍の方が関わる不倫案件の特徴について整理します。

    「日本に住む外国籍の方」の生活圏

    つくばに暮らす外国籍の方々の生活圏には、いくつかの特徴があります。勤務先や研究機関の周辺に住居が集中する傾向があること。コミュニティが小さく、横の繋がりが密であること。生活パターンが、日本人の標準的なリズムとは異なる場合があること。宗教的な祈りの時間、母国の祝日、母国の家族との時差を踏まえた連絡時間など、独自のリズムが日常のなかに織り込まれています。これらの特徴を踏まえて、調査の組み立てを設計します。

    コミュニティ内での関係性

    外国籍の方が関わる不倫案件で、相手方として現れることが多いのが、同じコミュニティ内の方です。同じ国出身の方、同じ大学や研究機関の同僚、同じ宗教施設で出会った方、SNS等で繋がった同じ言語の方々。日本社会のなかで、母国語で深く話せる相手、同じ文化的背景を共有できる相手、という共通点が、関係性の土壌になることがあります。

    「日本人配偶者の知らない世界」

    ご依頼者が日本人で、配偶者が外国籍の場合、しばしば伺うのが「自分の知らない世界がある」というお気持ちです。配偶者が日常的にどのような場所に行き、どのような方と関わっているのか、母国語のSNSでどのようなやり取りをしているのか。これらが、日本人のご依頼者からはほとんど見えない領域として存在することがあります。「自分の知らないところで何かが起きているのではないか」という不安は、こうした構造のなかで自然に生まれてくるものです。まずこのお気持ちを受け止めるところから、ご相談を始めます。

    言語の壁と観察の限界

    外国籍の方が関わる現場では、言語の壁が観察の限界を作ることがあります。対象者と相手方が日本語以外の言語で会話している場合、会話の内容そのものを把握することは難しいものです。けれども、会話の内容が分からなくても、観察される行動(二人で会っている、長時間滞在している、宿泊施設に出入りしている等)は、客観的な事実として記録できます。調査の素材としては行動の事実が中心になりますので、言語の壁は調査の本質的な限界にはなりにくいというのが実態です。

    「帰国の可能性」と調査の急ぎ方

    外国籍の対象者・相手方が関わる案件で、独特の論点になるのが「帰国の可能性」です。外国籍の方は、何らかの事情で母国に帰国される可能性が、日本人より高い構造があります。在留期限、お仕事の都合、ご家族の事情、ビザの更新、突然の異動など、帰国のきっかけはさまざまです。帰国された後では、調査も慰謝料請求も極めて難しくなります。日本国内でできることは、対象者・相手方が日本に滞在しているうちに進めておく、というのが現実的な判断です。「ゆっくり様子を見る」という選択肢が、外国籍の方が関わる案件では、後で取り返しがつかなくなる場合があります。

    慰謝料請求の実務的な難しさ

    外国籍の相手方への慰謝料請求は、実務的に難しい場面が出てきます。相手方の特定が、日本の制度では捉えきれない場合があること。内容証明や訴状の送達が、外国籍の方の住居や母国の住所への送付になる場合があり、手続きに時間と費用が嵩むこと。判決を得ても、相手方が帰国した後では、強制執行が事実上困難になること。これらの難しさを踏まえたうえで、請求に進むかどうかをご依頼者と擦り合わせます。請求しても回収が難しい場合は、別の選択肢も視野に入れます。これらの判断は、必ず弁護士の先生のご助言のもとで行います。

    お互いの文化的背景への敬意

    外国籍の方が関わる案件で、私たちが常に心がけているのが、お互いの文化的背景への敬意です。「外国人だから疑わしい」「日本人と違う価値観だから」といったステレオタイプで判断することは、絶対にしないように努めています。多くの外国籍の方々は、ご家族とご家庭を大切にされており、日本社会のなかで誠実に生活されています。相手の国籍や文化的背景を理由とした疑念ではなく、依頼者がお持ちの個別具体的な事情に基づいて組み立てます。文化への偏見を持ち込まず、観察された事実だけを冷静に整理する。これが基本姿勢です。

    結びに

    外国籍の方が関わる日本国内での不倫案件は、コミュニティの構造、言語の壁、帰国の可能性、慰謝料請求の難しさ、文化への配慮など、独特の論点を含みます。長くつくばで仕事を続けてきて、つくばの国際的な街としての性格と、そこで暮らす外国籍の方々の存在に、日常的に向き合ってきました。文化を尊重し、事実を冷静に整える。複数の専門家との連携のなかで、ご依頼者の人生を支える。これが、つくばで仕事をする調査会社として、私たちが大切にしている姿勢です。

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