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  • マッチングアプリ起点の不倫 ─ 入口と特徴を理解する

    ここ数年で、ご相談の中身が大きく変わってきた領域があります。マッチングアプリを起点とした不倫案件です。スマートフォンと各種アプリの広がりにより、配偶者以外の方と出会う入口が、以前とは比較にならないほど身近になりました。

    2001年からこの仕事を続けるなかで、アプリ起点の案件は従来の不貞調査とは別物として理解する必要があると感じています。本稿では、その特徴と、入口での見立て方を整理します。

    「日常の延長」ではなく「アプリの中」が起点

    従来の不倫は、職場の同僚、学生時代の知人、地域の付き合いなど、日常生活の延長線上にいる方との関係から始まることが多いものでした。これに対してアプリ起点は、アプリの中で初対面が始まり、短期間のうちに親密になることが起こりやすい構造です。ご依頼者からすると、配偶者の人間関係を観察しても相手方が見つからず、「どこで知り合ったのか分からない」という戸惑いが、最初のご相談でよく聞かれます。

    配偶者の側に現れる傾向

    アプリ起点の案件で配偶者の側に現れやすい傾向には、いくつかあります。家族と一緒にいてもスマートフォンを頻繁に確認する、画面を見られるのを極端に嫌がるといった変化。外出の口実が「一人で気分転換に」など、相手方の存在を完全に隠す説明になりやすいこと。そして、外出の頻度が高くなりやすいこと。これらは絶対の指標ではありませんが、ご相談の段階で確認するポイントになります。

    「複数の相手方」の可能性

    従来との大きな違いとして覚えておいていただきたいのが、相手方が複数人いる可能性です。従来の不倫は一人の相手方との関係が長期化するパターンが多いものでしたが、アプリ起点では、同時並行で複数の方とやり取りをしている、短期間で相手が入れ替わる、というケースが少なくありません。「相手方の特定」という従来型の目的だけでは、案件の全体像を捉えきれない場合があります。

    「短期で会う」傾向

    アプリ起点の不倫は、やり取りから実際に会うまでの期間が、従来に比べてかなり短い傾向があります。ご依頼者から見て「最近、急に外出が増えた」と感じられるなら、その時点で関係はすでに一定段階まで進んでいる可能性があります。観察期間を長く取りすぎない、という判断が必要になる場面もあります。

    「相手方も既婚者」というケース

    近年特に増えていると感じるのが、相手方も既婚者というケースです。お互いに家庭を持つ者同士の関係は、双方にとって表面化しにくいため、長期化しやすい特徴があります。ご依頼者にとっては、相手方の配偶者からの慰謝料請求の可能性なども含めて、状況の整理が複雑になりやすい局面です。私たちは、こうした複雑性を初期から視野に入れて、組み立てをご一緒に考えます。

    結びに

    マッチングアプリ起点の不倫は、出会いの構造そのものが従来と異なる、現代特有の案件です。この特徴を入口で理解しておくかどうかで、その後の進め方が変わります。案件の構造の変化に合わせて、こちらの構えも更新し続けることの大切さを、改めて感じています。

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