コラム・
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  • 「心のケアの専門家」との連携 ─ 立て直し案件で傷ついた心への配慮

    立て直し案件でご相談に来られるご相談者の方は、一度の失望を経験された上で再度ご相談に来られる方々です。前回の調査で期待していた結果が出なかった、多くの費用をかけたのに報告書が使い物にならなかった、信頼していた事業者に裏切られたような思いをした。こうした経験がご相談者の方の心に積み重なっています。立て直し案件では、調査の技術的な対応と同時に、ご相談者の方の心への配慮を、より丁寧に行うことが求められます。

    2001年からつくばで仕事を続けるなかで、立て直し案件でのご相談者の方の心の状態に、特別な配慮を持って向き合ってきました。

    「二重の傷つき」を理解する

    立て直し案件のご相談者の方は、二重の傷つきを抱えていらっしゃることがあります。一つ目は、配偶者や相手方の行動による傷つき。二つ目は、前回の調査会社への不信感や失望による傷つき。この二つが重なった状態で、再度ご相談に来られることになります。この二重の傷つきを理解した上で、初回ご相談から丁寧にお話を伺うことが、立て直し案件での最初の大切な姿勢です。「なぜ前の調査会社ではうまくいかなかったのか」という経緯を、責めることなく聞かせていただきます。

    「心のケアの専門家」への橋渡し

    立て直し案件のご相談者の方の中には、心のケアの専門家(臨床心理士、公認心理師、カウンセラーなど)によるサポートが必要な段階にいらっしゃる方もいます。調査会社は、調査の専門家であって、心のケアの専門家ではありません。ご相談者の方の心の状態が、当事務所だけで対応できる範囲を超えていると感じた場合、心のケアの専門家へのご相談をお勧めしています。茨城県内には、ご相談者の方が利用できる相談窓口(配偶者暴力相談支援センター、女性センター、地域の相談機関など)が複数あります。当事務所では、こうした機関へのご案内もさせていただいています。

    調査のペースを心の状態に合わせる

    立て直し案件では、調査のペースをご相談者の方の心の状態に合わせることが大切です。「早く結果を出したい」というお気持ちは強くあっても、心が十分に整っていない状態で調査を進め、結果が出た時にそれを受け止める準備ができていない、という状況は、ご相談者の方にとって良くない結果をもたらすことがあります。「結果を受け止めるための心の準備」と「調査の準備」を並行して進めることを、立て直し案件では特に意識しています。焦らず、しかし確実に前に進むリズムを、ご相談者の方と一緒に作っていきます。

    傷つきを責めない姿勢

    立て直し案件のご相談者の方の中には、「前回の調査会社を選んだ自分を責めている」という方がいらっしゃいます。「なぜあんな事務所を選んでしまったのか」「もっとよく調べれば良かった」。こうした自責の念を抱えていらっしゃる場合があります。しかし、誠実でない対応をする事業者を見抜くことは、専門家でない一般の方には難しいことです。責任は、誠実でない対応をした事業者側にあります。当事務所では、前回の選択を責めるようなことは一切いたしません。「今から何ができるか」に集中して、ご相談者の方の前向きなお気持ちを支えることを大切にしてまいります。

    お子様への配慮を立て直し案件でも最優先に

    お子様がいらっしゃるご家庭での立て直し案件では、お子様への配慮を最優先にすることは、通常の案件と変わりません。「立て直しにかかる費用と時間でお子様の生活が圧迫されないか」「調査中の精神的な負担がお子様に伝わらないか」。こうした点も含めた丁寧な配慮が必要です。当事務所では、お子様のいらっしゃるご家庭での立て直し案件では、「お子様の生活リズムを乱さない範囲での調査スケジュール」「費用面での現実的な計画」を、ご相談者の方と一緒に考えるようにしています。

    再信頼の構築に向けて

    前回の調査会社への不信感を経験されたご相談者の方が、当事務所を「次の選択肢」として選んでいただいた時、その選択への責任の重さを感じています。再度の信頼関係を構築するためには、言葉だけでなく行動で誠実さを示すことが大切です。初回ご相談での丁寧な傾聴、進捗の定期的な共有、疑問への率直な回答。こうした行動の積み重ねが、ご相談者の方の「今度は信頼できる」という実感につながっていきます。当事務所では、立て直し案件のご相談者の方には、通常以上にこまめな連絡・報告を心がけています。「どんな状況かを知らされないまま待つ」というストレスを、できる限り軽減するためです。

    長期的なサポートという視点

    立て直し案件の心のケアは、調査が終わっても続く場合があります。調査の結果が出た後の判断、弁護士の先生との手続きの進め方、お子様への説明の仕方。こうした場面でも、ご相談者の方が孤立しないようにサポートをしてまいります。「調査が終わったら関係も終わり」ではなく、「その後の人生の節目でも、気軽に連絡できる関係」を、当事務所では大切にしてきました。長期的なサポートの視点を持つことで、ご相談者の方の「その後の回復」を、より深く支えることができます。

    自己開示のペースを尊重する

    立て直し案件のご相談者の方が、前回の経緯を話してくださるペースには個人差があります。最初から詳細に話してくださる方もいれば、少しずつ、信頼が育つにつれて話してくださる方もいます。どちらのペースでも、当事務所は受け止める用意があります。「全部話さなければ相談できない」ということはありません。話せる範囲から始めて、ご相談を進めながら補足していただく形でも、十分に対応できます。ご相談者の方の自己開示のペースを尊重しながら、関係を育ててまいります。

    結びに

    立て直し案件でのご相談者の方の心への配慮は、調査の技術と同じくらい大切な要素です。心と事実、両方に丁寧に向き合うことが、立て直し案件での当事務所の姿勢です。次稿では、立て直し案件が成功した時の振り返りについて、お伝えしてまいります。心が疲れている状態でのご相談も、受け止めています。どうかお一人で抱え込まずに、まずお気軽にお電話ください。

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