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茨城は車社会という前提 ─ 長時間駐車できる場所が待ち合わせの場に
茨城県内で不倫調査を行ううえで、首都圏や関西圏とは大きく異なる前提があります。それは、茨城が「車社会」だということです。電車もありますが、生活の中心は圧倒的に自家用車。買い物も通勤も、休日のお出かけも、ご家族の予定も、ほぼすべてが車で動きます。これは、ご依頼者にも対象者にも当てはまる、地域の生活文化の根本です。
2001年からこの仕事を続けるなかで、車社会という前提は、不倫調査の組み立てに極めて深い影響を及ぼすと感じてきました。本稿では、この土地柄が不倫案件の現場でどう現れるかを整理します。なお、車を中心とした現場運用の具体的な手の内は当事務所の経験そのものですので、ここでは詳細を控え、構造の概観をお伝えします。
「移動はすべて車」が前提
つくば市と周辺の市町村では、日常の移動はほぼ自家用車で完結します。通勤、通学、買い物、お子様の送迎、休日のお出かけ、ご親族との集まり。ほとんどすべての場面で、自家用車が手段になります。一家に二台、三台と複数の車を持つ世帯も珍しくありません。不倫案件の現場でも、この前提は変わりません。対象者と相手方の合流、移動、滞在、すべてが車を中心に組み立てられます。電車を使う場面は、首都圏に出かける時か、駐車場のない一部の都市部に向かう時程度。日常の不倫の動線は、ほぼ車で完結します。
「車を停められる場所」が待ち合わせを規定する
車社会の不倫案件には、独特の制約があります。それは、「車を長時間停められる場所でしか会えない」ということです。都心であれば、コインパーキングや時間貸し駐車場が至る所にあり、どこでも待ち合わせができます。一方、茨城の郊外では、コインパーキング自体が少なく、街の中心部以外では時間貸しの駐車場はほぼ存在しません。ですから、不貞関係の二人が会う場所は、自然と限られたタイプの場所に規定されます。これが、車社会ならではの不倫案件の構造です。
大型商業施設の駐車場
まず多く選ばれるのが、大型商業施設の駐車場です。イーアスつくば、イオンモールつくば、トナリエつくばスクエア、ララガーデンつくば、研究学園駅周辺の各施設。これらは何時間停めても無料で、買い物客の出入りで人の流れが絶えない場所です。施設の中には飲食店や書店、シネマも揃っており、合流の場としても滞在の場としても機能します。
市役所・町村役場の駐車場
意外に思われるかもしれませんが、市役所や町村役場の駐車場も、待ち合わせ場所として登場します。つくば市役所、土浦市役所、牛久市役所、龍ヶ崎市役所、守谷市役所など、各市町村の役所には広い駐車場があります。平日昼間は住民の手続きで人の出入りがありますが、夕方以降や休日は利用がぐっと減ります。「役所に書類を取りに行く」という口実も、家庭内で疑われにくいものです。
大型公園の駐車場
つくば市内には洞峰公園、つくばセンター公園、研究学園公園、二の宮公園、松見公園、大池公園など、駐車場の広い公園が数多くあります。土浦市内には乙戸沼公園、霞ヶ浦総合公園。県央方面には千波公園、偕楽園周辺など。これらは家族連れの憩いの場であり、長時間停めても無料、車内で過ごすことも公園内を散策することもできる場所です。「ジョギングに行く」「散歩に行く」「友達と公園で待ち合わせ」という口実も自然に成り立ちます。
ホームセンター・スーパー・ドラッグストア
日常の買い物施設の駐車場も、待ち合わせ場所として使われます。ホームセンターでは、カインズホーム、ジョイフル本田、コメリ、コーナンなどが、いずれも広大な駐車場を備えています。スーパーでは、カスミ、ヤオコー、ベイシア、マルエツ、ヨークベニマルなど、地域に多く展開する店舗があります。ドラッグストアでは、カワチ、ウェルシア、ツルハ、ココカラファイン、コスモス、サンドラッグなど。「ちょっと買い物に」「日用品を買いに」「薬を買いに行く」という口実は、家庭内で最も自然に成り立つ外出理由です。本当に買い物に行っているのか、それとも別の予定があるのか、見立てが必要になる場面があります。
ファミリーレストランの駐車場
ファミリーレストランも、特徴的な待ち合わせ場所のひとつです。ガスト、ジョイフル、ジョナサン、サイゼリヤ、ココス、デニーズなど、つくばと周辺地域には数多くの店舗があります。長時間滞在しても店側に咎められにくく、お子様連れも多く、若いカップルから年配の方まで様々な層が利用するため、特定の二人が目立つことはまずない。これらの条件が、待ち合わせと滞在の場として選ばれる理由になっています。
地域に根ざした事務所の意味
これらの場所の特徴を踏まえて、現場でどう見立てるかは、案件ごとの判断であり、調査の運用ノウハウに関わる領域です。具体的にどう動くかは、当事務所が長く地域で仕事を続けるなかで積み上げてきた経験そのものですので、ここでは詳細を控えます。
姿勢としてお伝えしたいのは、長くこの地域で仕事を続けてきた事務所は、地域の交通の流れ、信号のタイミング、駐車場の特性、近隣住民の方々の生活リズムを、体に染み込ませているということです。徒歩での尾行や電車での尾行を中心とする調査スタイルは、茨城では成立しにくい。地元に根ざした車での仕事の構えが、ここでは必要になります。
地域別のナンバーから見える輪郭
車社会の不倫案件では、車両の地域別のナンバープレートから、対象者と関わる人物のおおよその出身地域の輪郭が見えることがあります。茨城ナンバー、土浦ナンバー、つくばナンバー、水戸ナンバーなどの地元のナンバーが中心ですが、「東京方面のナンバー」「県外のナンバー」が現れれば、相手方が遠方の方である可能性が見えてきます。これは特殊な技術というより、地域の交通を見ていれば自然に身につく地理感です。
結びに
茨城の車社会は、不倫調査の組み立てを根本から規定する土地柄の特性です。長時間駐車可能な場所が待ち合わせの場となり、調査の現場も車を中心に動く。長くつくばで仕事を続けてきて、私たちはこの車社会のなかで現場の経験を積み重ねてきました。地域に根ざした事務所であることが、ご依頼者にとって最も実際的な強みになる。これが、車社会の調査会社としての私たちの確信です。