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  • お子様がいるご家庭での配慮 ─ 守るべきは家庭の日常

    浮気・不倫の調査をご依頼くださる方のなかで、お子様がいらっしゃるご家庭の割合は、決して低くありません。ご相談の場で、最初に「子どものことが心配で」とおっしゃる方は本当に多く、ご自身の事情と同じくらい、あるいはそれ以上に、お子様への影響を案じておられます。

    2001年からこの仕事を続けるなかで、お子様のいるご家庭への調査は、現場の動き方もご依頼者との関わり方も、より一層の繊細さを必要とすると感じてきました。本稿では、その配慮についてお伝えします。

    「日常を守る」ことを最優先に

    お子様のいるご家庭で調査を進める際の最大の原則は、お子様の日常をできるだけ守ることです。調査の動きが家庭の空気を変えてしまえば、最も敏感にそれを感じ取るのはお子様です。表情の変化、会話の減少、食卓の空気の硬さを、お子様は言葉にできなくても確実に感じ取ります。ご依頼者には、調査が動いているあいだも、お子様の前ではこれまでと同じ日常を保っていただくようお願いします。心の中が揺れている時に表面の日常を保つのは難しいことですが、お子様を守るためには、この踏ん張りが要ります。

    お子様にご相談を見せない工夫

    ご相談の段階から、お子様に調査の存在を気づかれない工夫を、私たちも心がけています。お越しいただく日時、ご連絡の取り方、書類のお届け先は、すべてご家庭の状況に合わせて調整します。お子様の学校のある時間帯にご相談を設定する、ご実家でお会いするなど、案件ごとに最適な形を選びます。ご家庭の郵便受けに事務所名の入った書類を直接送ることは、原則として避けます。打ち合わせの内容を、お子様の目に触れる場所に置かないこともお伝えします。お子様の好奇心は、私たち大人が想像する以上に鋭いものです。

    お子様の年齢による配慮の違い

    お子様の年齢によって、配慮の重点は変わります。未就学のお子様は、空気の変化に敏感ですが状況を言葉で理解することは少なく、ご両親の心の安定が安心に直結します。小学校低中学年は、異変を「何かおかしい」と感じ、自分のせいかと思い悩むことがあるため、前で口論しない配慮がより重要です。高学年から中高生は、状況をある程度察する力があるため、直接質問してきた場合の答え方を、事前にご一緒に擦り合わせておくこともあります。嘘をつかなくてよい範囲で、年齢に応じた言葉でお伝えする準備をしておきます。

    学校・園関係への配慮

    調査の進行が、お子様の学校や園での生活に影響しないよう、こちらにも配慮が必要です。調査員が通学路や園の周辺で動くことは、原則として避けます。対象者がそのエリアを通る場合でも、お子様の登下校の時間帯を外して動く設計を組みます。ご依頼者には学校行事や保護者会のスケジュールを伺い、その日には調査の動きを止める、ご連絡を控えるなどの配慮もします。お子様のイベントの日に落ち着いた気持ちで参加できるよう、調査会社の側も呼吸を合わせます。

    別居・離婚に進む場合のお子様への影響

    調査の結果、別居や離婚に進むご判断をされた場合、お子様への影響は調査会社の領域を超えるかもしれませんが、視野には入れておく必要があります。別居のタイミング、養育や面会交流の条件、生活環境の変化。これらは、家庭裁判所での手続きや弁護士の先生との相談を通じて整理されます。調査会社の側からは、報告書の内容や提示の仕方が、結果としてお子様の利益にどう影響しうるかを意識し、弁護士の先生と擦り合わせながら、お子様の将来の生活を支える材料として整えます。

    「お子様のために」の落とし穴

    ご相談の場でよく伺うお気持ちについて、一つ触れておきます。「お子様のために、何も知らないままでいたい」「お子様のために、表面上は普通に過ごしたい」——これらは、親としてとても自然な思いです。けれど、「お子様のために」が、ご依頼者ご自身の判断を凍りつかせる理由になっていないか、ご一緒に確認することがあります。本当にお子様のためになる選択は、ご依頼者ご自身が落ち着いて、ご自分の人生を歩める状態にあることだとも言えます。私たちは、「お子様のために」と「ご自身のために」のあいだで揺れる時、その両方を尊重しながら、ご一緒に道筋を整えます。

    結びに

    お子様がいるご家庭での調査は、家庭の日常を守ることを最優先に組み立てます。相談を見せない工夫、年齢に応じた配慮、学校や園への影響を避ける設計、別居・離婚に進む場合の配慮。これらを案件の最初から視野に入れて、ご一緒に進めます。お子様の人生への思いやりを忘れずに調査を組むこと。長くこの仕事を続けてきて、これも調査会社の務めの一つだと感じています。

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