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お子様を実家や夫に預けて出かけていた ─ 育児を盾にした不貞のパターン
ご相談に来られた男性のご依頼者から、心を深く痛めるお話を伺うことがあります。それは、配偶者がお子様をご実家やご依頼者ご自身に預けて、別の男性と会いに出かけていた、というケースです。「お母さんが少し息抜きしたい」「友達と会いに行く」と言って預けたお子様。ご家族として、配偶者が必要な休息を取ることを支えてきたつもりが、実はそれが不貞関係のための時間に使われていた。
2001年からこの仕事を続けるなかで、こうしたお話を伺うたびに、依頼者の傷の深さを思います。配偶者を信頼してお子様を預けてきた時間そのものが、別の意味を持っていたという事実は、依頼者の心に二重三重の傷を残します。本稿では、こうしたケースに直面された方への、調査会社からの視点を整理してお伝えします。
「育児を盾にした不貞」の構造
このケースが特に依頼者を傷つける理由には、構造的な背景があります。育児という、誰もが大切にすべき家庭の機能が、不貞のための口実として使われていること。お子様のために必要な時間を、配偶者が取ろうとしているのだと、誰もが疑わない領域に隠されている構造です。ご依頼者ご自身と、ご家族(ご両親、義理のご両親など)が、知らずに不貞関係を支える役を担っていた、という事実。「お子様を見ていてあげる」という善意が、配偶者の別の予定のための時間を作り出していた、ということになります。お子様自身が、この構造のなかで何度も「母親の不在」を経験していたかもしれない、という事実。お子様がどれだけ何かを感じ取っていたのか、お子様の心にどんな影響があったのか、これがご依頼者の心を最も深く揺さぶります。
ご依頼者を責めないでください
このケースのご相談で、最も多く伺うのが「気づかなかった自分が情けない」というご依頼者のお気持ちです。「妻が出かけている時に、子どもを見ながら、別の男に会いに行っているなど考えもしなかった」「もっと注意していれば」「子どもを見ていてほしいと言われた時、不審に思うべきだった」。こう、ご自身を責められます。これは、間違ったお気持ちです。配偶者の不貞関係の責任は、配偶者ご自身にあります。家族を信頼することは、何ら責められるべきことではありません。むしろ、ご依頼者が配偶者を信頼して、ご家族でお子様を見守ってこられた時間こそが、お子様の安心と成長を支えてきた事実です。その信頼を裏切ったのは、配偶者の選択であり、ご依頼者の責任ではないのです。
「気づくきっかけ」になりがちなサイン
このパターンが浮上するきっかけには、いくつかのサインがあります。「実家に行く」「友達と会う」「美容院に行く」などの外出の頻度が増えている。外出の時間帯が、配偶者の説明とずれている(「実家に行く」と言いながら、ご実家のお母様にお会いした時には来ていなかったと判明する等)。外出後の配偶者の様子が、出かける前と何かが違う。外出時の服装やお化粧の念入りさが、行き先と釣り合わない。お子様の何気ない一言から気づかれることもあります。「ママ、知らないおじさんに会ってたよ」「車に乗っていたの誰?」「公園で誰かと会っていた」。お子様は、ご家族が想像する以上に、大人の動きをよく見ています。ご依頼者の側で、こうしたサインに違和感を覚えられた時、それを「気のせい」と打ち消す必要はありません。違和感を整理する場所として、私たち調査会社の窓口もあります。
調査の組み立て
このパターンでの調査は、配偶者がお子様を預けて外出される時間帯を中心に組み立てます。具体的にどう動くかは案件ごとの判断であり、当事務所の経験そのものですので、ここでは詳細を控えます。お子様が無事に預け先で過ごしていることを前提に行う調査である以上、お子様の生活そのものに影響しないよう、慎重な配置が必要になります。
ご家族への説明の難しさ
このパターンの案件で、ご依頼者が抱えるもうひとつの悩みが、ご家族への説明の問題です。お子様を預けていらっしゃるご両親、義理のご両親、ご兄弟。これらのご家族に、配偶者の不貞関係をどう伝えるか、伝えないか。ご家族のなかで配偶者の立場をどうするか。お子様の今後のご家族との関わり方をどうするか。これらは、ご依頼者ご自身のお気持ちと、ご家族の事情の両方を踏まえて、慎重に判断する必要があります。私たち調査会社は、こうしたご家族間の調整に踏み込むことはできませんが、ご依頼者のお気持ちの整理のお手伝いはできる範囲でいたします。ご家族への説明は、調査結果が出てからご一緒に考えていく問題です。今すぐ判断する必要はありません。
お子様への心のケア
このケースで、お子様への心のケアは、特に丁寧に考えるべき領域です。お子様は、母親の不在の時間に、何かを感じ取っていらっしゃるかもしれません。母親の様子の変化に、子どもなりに違和感を持っていらっしゃるかもしれません。これらが、お子様の心に静かに蓄積している可能性があります。調査の結果がどう出るにせよ、お子様にいきなりすべてを伝える必要はありません。お子様の年齢、お子様の心の状態、ご家族の状況を踏まえて、何を、いつ、どう伝えるかを、専門家と相談しながら慎重に進めます。つくば市内には、子どもの心のケアに詳しい臨床心理士や小児心理の専門家もおられます。必要に応じて、こうした専門家へのご相談をお勧めすることがあります。
「自分が父親として」という覚悟
このケースで、男性のご依頼者から伺うお話のなかに、強く心に残るものがあります。「妻はそうしたかもしれない。けれども、自分は父親として、子どもを最後まで守る」「妻と別れることになっても、子どもとの関係は守りたい」「子どもには、自分が父親としてできることをすべてする」。このお気持ちは、ご依頼者の人生のなかで最も尊い決意のひとつだと、受け止めています。配偶者の選択がどうあれ、ご自身が父親としてお子様の人生を支える、という覚悟。調査の結果がどう出ても、この覚悟をお持ちのご依頼者には、必ず支える方々が周りにいらっしゃいます。弁護士の先生、行政の窓口、心のケアの専門家、調査会社。それぞれが、ご依頼者の覚悟を支える側で動くことができます。
結びに
お子様を預けて出かけていた、というパターンは、男性のご依頼者にとって最も心を痛める案件のひとつです。育児という大切な機能が、別の関係性のための口実として使われていた事実は、依頼者の心に深い傷を残します。けれども、ご依頼者ご自身を責める必要はまったくありません。家族を信頼し、お子様を大切に守ってこられた事実は、これからもご依頼者の人生のなかで誇るべきお姿として残ります。お一人で抱え込まず、まずはご相談ください。ご依頼者とお子様の未来を、ご一緒に整えていきたいと思っています。