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現場の選び方 ─ ホテル・出張・自宅近辺それぞれの工夫
浮気・不倫の調査では、対象者の動きをどの場所で押さえるかという現場選びの判断が、結果を大きく左右します。同じ対象者でも、自宅近辺、勤務先周辺、宿泊施設の周辺、出張先、相手方の住居の近くなど、選ぶ場所によって押さえられる事実は変わります。
2001年からこの仕事を続けるなかで、現場の特性を理解せずに動くと、せっかくの調査が空振りに終わることを繰り返し経験してきました。本稿では、現場選びの考え方を、私たちの姿勢としてお伝えします。
現場にはそれぞれの特性がある
調査の現場は、大きく分けて、対象者の生活の起点と終点が現れる自宅近辺、社会的な動きが現れる勤務先周辺、関係の核心に近い宿泊施設の周辺や相手方の住居近辺、そして距離の壁がある出張先などがあります。それぞれに、押さえられる事実も、注意すべき点も異なります。どの現場で、どう動くかという具体的な組み立ては、対象者の生活パターンに応じて、案件ごとに設計します。
近隣への配慮を欠かさない
どの現場でも共通して大切にしているのが、ご近隣の方々の生活への配慮です。長時間特定の場所に留まること、人通りのある場所での動き——これらは、近隣の方に違和感を与えないよう、細心の注意を払います。調査は、対象者以外の誰にも迷惑をかけずに行うべきものだと考えています。
対象者と相手方の警戒を読む
現場選びでは、対象者の警戒度に加えて、相手方の警戒も読む必要があります。動線を読み違えれば、調査員の存在が気づかれ、それが対象者にも伝わってしまう可能性があります。私たちは、両者の動きを慎重に見立てたうえで、最も気づかれにくいタイミングと位置取りを選びます。
「現場を選ばない」という判断
すべての現場で動く必要はありません。最も効率よく事実が押さえられそうな現場に人員と時間を集中し、可能性の薄い現場は計画から外す。広く浅く動くより、狭く深く構えるほうが、結果として材料の質が高まります。何を選ぶかと同じくらい、何を選ばないかが大切な判断です。
結びに
現場の選び方は、調査計画のなかで最も具体的な判断の一つです。場所ごとの特性を理解し、対象者と相手方の警戒度を読み、近隣への配慮も忘れず、押さえるべき瞬間に最善の体制で臨む。現場ごとに最適解を組み直す姿勢こそが、調査会社の専門性なのだと、長く続けて改めて感じています。